いかたちょうせいち。
四国の最西端、佐多岬半島は地理好きにとっては、カジキの剣先のような、どこまでも細長く続く半島が魅惑の地として知らぬ者はいないと思うが、まだ行ったことがないという方は、ぜひとも四国の地図を開いて、この半島を探してみてほしい。
九州の佐賀関までわずか10km余まで迫るこの半島は、奇跡としかいいようのないほどに鋭く、ありえないぐらい長い。
斜面ばかりの半島の主産物はミカン。
そしてこの半島全体の農地を潤す水を一手に担っているのが、ここ伊方調整池なのである。
半島基部にあるとはいえ、この貯水池の集水量だけで半島すべての水をまかなっているわけではない。はるか遠く、四国の山奥にある野村ダムからパイプラインで送られてきた水を中継しているのだ。
釣り禁止。