対馬の北の玄関口を支える上水道水源
対馬の日本国内向けの表玄関が厳原港なら、島北部に位置する比田勝の港は韓国からの表玄関。なんといっても日本本土より韓国の方が近く、町のさまざまな標識はハングル語併記が標準。
小さな港町なのに国際フェリーターミナルがさんぜんと輝く。
この比田勝地区の上水道として1976年(昭和51年)に開発された玖須水源の一翼を担うのが、この鳴川ダム。
一見、砂防ダムのように見えるが、コンクリート堰体の上に取水用のゲート操作ハンドルが見える。また右岸側にも取水設備と思われるものがあった。
アプローチ路入口はチェーンが渡され通行止めとなっていた。
貯水池の左岸側は岩盤がむきだしだが、何やら不思議な円筒形の工作物が多数置かれている。宗教的なものかと思ってちょっとビビったが、これはのちほど別の池でも同じ物を見かけた際、農家の人に訊ねて正体が分かった。
ダム名称は対馬市の「令和2年度水質検査計画」という資料に掲載されていたもの。
比田勝港
2020年の対馬上陸は博多港からの深夜フェリー便で比田勝へ。
この港は、北海道の礼文島を思わせる最果て感がどことなく漂っている。それなのにWi-Fiがばっちり入るし、洗練された高級寿司店もあったりする。
フェリーが夜明け前に着岸したので、明るくなるまで港で釣りをして過ごした。
一投目からメッキことロウニンアジが食ってきて、小ぶりながらいい引きでドキドキさせてくれた。
マークした場所がアプローチ路入口だがチェーンで通行止になっている。