水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

高ヶ坂松葉調整池(東京都町田)

【こがさかまつばちょうせいち。めだか池】
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お隣、横浜市の調整池でも環境調和型のビオトープ機能、親水機能をあわせもったハイブリッド調整池に改造、新造する事例が増えてきたが、ここ高ヶ坂松葉調整池は東京側の事例。
大量のメダカが復活しているだけでも驚きだが、「めだか池」の愛称を得たというのは東京の調整池としては勲章ものだろう。
NPO法人に管理を委託しており、清掃や自然観察会に参加することで一般でも調整池内に入ることができる点がおもしろい。
ただ、池の見た目の方はどうもいまいち。アシの島は区画整理されたみたいな四角だし。湛水された水も清涼感がない。
「親水性のある修景施設」というコンセプトがあったなら、垂直コンクリート護岸はいたしかたないにせよ、池を取り囲む柵はもうひとガンバリほしかった。
以下、町田市オフィシャルサイトより。(太字と赤字は筆者が施した)

○「高ヶ坂松葉調整池」は、1988(昭和63)年の区画整理事業により築造された調整池を、1999(平成11)年環境庁(現環境省)所管「自然共生型地域づくり事業」の補助を得て、豊富な湧水を活かしビオトープとして整備しました。沢山のめだかが生息していることから通称「めだか池」と呼ばれ、現在では18種類のトンボなど多くの生きものも生息するようになり、カルガモやカワセミも飛来しています。また、近隣住宅にとっての潤いを感じる休息の場であるとともに、環境教育の場になっています。

○町田市下水道用地等アダプト事業実施要綱の規定に基づき、市民団体(NPO法人鶴見川源流ネットワーク)と簡易清掃・管理作業などに関する管理協定を締結しています。偶数月の第3日曜日の午前に簡易清掃・管理作業と生きもの調査が行われており、一般の方も参加出来ます。

〈ルールを守ろう〉
 ・民家が接しています。迷惑になることはしないでください。 
 ・他の生きものの放流は行わないでください。

※トイレ、駐車場はありません。

〈住所〉町田市高ヶ坂七丁目1033番
〈交通〉JR横浜線「成瀬」駅下車、徒歩約15分
〈連絡先〉町田市下水道部下水道総務課 042-724-4290
NPO法人鶴見川源流ネットワーク 042-798-2693

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このオリフィスは天面スクリーンの色に味わいあり。クラシカルなカラーリング。
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マークした場所に案内板。