ビオトープ型の調整池の激戦区?
わずか2kmほど西には県境を越えた東京都のビオトープ型調整池もあり、水辺公園造り巧者であり調整池銀座の横浜の腕の見せどころを味わいたい池である。
かつては「奈良川地区第二遊水池」が旧称だったが、「調整池」と改称された案内板にも「遊水池諸元」などの言葉が使われ、横浜の自治体の遊水池寄りなスタンスが垣間見えて微笑ましい。
自治体が管理している恒久施設であれば「調節池」とする大きな流れがあるように思うが、今度、また看板書き換えになったら大変だなあと余計な心配をしつつ、おもむろに池を見やる。
お隣、東京のビオトープ型調整池に比べて、傾斜護岸で草が生えている分、雰囲気はいい。
湛水面もアシや陸地化した草岸に囲まれて小動物や魚類などのゆりかご感もバッチリ。遊水池とも呼べそうな多様性をもった空間的ゆとりがある。
奥側は小高い竹林になっていて、借景もいい感じ。
調整池との接続水路にワザあり
これはズルいというか、素晴らしすぎる。
調整池に接続する水路に、しっかりと環境保全機能、親水機能を担わせた。調整池の中にはおいそれと人を入れるわけにはいかないが、代替策を用意しているところがすごい。