「大鋸屋林道溜池(おおがやりんどうためいけ)」の名で「ダム便覧」をはじめダムマニアたちの言及も多いダムスペックの農業用溜め池。堤高19m。
林道名が付せられたダムというのもめずらしいなと思っていたが、300m足らずの短かいダート林道の先にある池の案内板には「打尾谷ため池」と記されていた。この池を管理する受益農家の団体も「打尾谷ため池」と呼んでいるので、水辺遍路でもそちらに倣った。
スリ鉢状に傾斜する岸にへばりついた斜樋ゲートの操作室は、どこか秘密基地のようでもある。池の奥には滝も見える。
地元では災害対策工事に合わせ小水力発電の導入を望んでいるという。