房総の野池にはダム穴をもつ池をあちこちで見かけることができるが、この房谷堰も枡形のダム穴をもつ、なかなか立派な野池である。増水していれば、なかなか見ごたえのある吸い込みっぷりを見せてくれそうであるが、枡の一角にバルブ操作用と思われるハンドルが付いているので、平常水位のときもここから取水しているようだ。
谷池タイプのように、ある程度の高さをもった堰体がない場合、取水用の斜樋を付けることが難しいので、洪水吐と取水バルブを兼ねた枡形のダム穴のような構造がとられるということだろうか。
池の両翼に駐車スペースがあり、アクセス性もよい池である。