道玄池県民いこいの森。
インレット側は海という、めずらしい立地。
近くのすずきヶ池と並び、村上を代表する野池といえよう。
不思議なのは、その特異な立地。
池のインレット(流れ込み)側のわずか400m先は海である。ふつうのため池は、山を背に海に向かって両袖を広げたかっこうをとる。それはどの川も山から海に流れるからであって逆はない。ところが道玄池は海を背にしている。当然ながら流入河川らしきものも見あたらない。水源となる森は海と農地囲まれてまるで小島のようだ。道玄池とすずきヶ池という周囲1.5kmクラスの比較的大きいため池を二つ潤すには、いくらなんでも森が狭すぎる。それでも秋の池面は満々として涼やかだった。
この森全体が「道玄池県民いこいの森」として保全されており、遊歩道があるので、道玄池とすずきヶ池をセットで水辺歩きできる。海側の岩船港鮮魚センターに駐車場があり、遊歩道の入口もある。
すずきヶ池と同じく、ここも過去に外来魚駆除のための水抜きが行われた。堰堤に立入禁止看板あり。