水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

滝ノ谷池(愛知県豊橋)

たきのやいけ。
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淡水性のマミズクラゲが生息。

市街の辺縁という釣り人にとっては好立地であることから、2000年ごろまではブラックバス釣りで人気の池だったが、現在は立ち入りおよび釣りが厳しく禁じられている。
この池の上流側には上滝ノ谷池があり、かつての生態系を取り戻そうと両池のあいだに朝倉川ビオトープが設けられ、ホタルの自生環境をめざしている。
池はマミズクラゲの生息地であるが、このクラゲは水抜きに弱いことから、外来魚駆除とのジレンマがありそうである。中国名を「桃花魚」「桃花扇」ともいうかわいらしいクラゲで、私も小学生時代に住んでいた香川県のため池で見たことがある。
豊橋では嵩山(すせ)月ヶ谷(わちがや)池でも確認されており、全国的に見ても絶滅危惧種というような希少性があるわけではないが、変身する生物でクラゲらしい姿になる時期が少ないため、珍しがられる要因にもなっているのだろう。
マミズクラゲを保護するには水抜きは避けたいし、外来魚は駆除したいし、となると滝ノ谷池も難しい判断を迫られそうだ。しかしそもそもマミズクラゲも中国からの外来生物である。

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