【がっさんこ。寒河江ダム】
「月山ダム」と「月山湖」は、まったくのベツモノ。
名前も似ているし地図上では隣合っているように見える月山湖と月山ダムだが、実際に現地に行ってみると800年の歴史を誇る難所「六十里越」旧国道の起点と終点に位置している。また、高速道路網が発達した2016年現在でも、両ダムの間の14km区間だけは高速道路がつながっていないことからも難所ぶりが知れよう。
峠の名が六十里越。実際の古道の距離は24km、つまり六里でありながら、一里が十里にも感じるので六十里。そのもっとも厳しい場所に、今なおミステリアスな霊場として知られる湯殿山がある。ここを訪れる者はみな一度は死に、そして生まれなおすという意味は、行った者でしか分からない。写真撮影は禁じられ、履き物も脱がされ、裸足で参拝するその先で人が見るものとは。
ということで、月山ダムと月山湖は隣あっているといっても分水嶺を隔て、人間が生まれ変わってしまうぐらい別モノなのである。
月山湖は、寒河江ダムというロックフィルダムによってできた人造湖。
月山ダムは重量式コンクリートダムで人造湖の名は、あさひ月山湖。


一見、コンバインダムのように見えるけど
堰体が魅力的だ。
型式はロックフィルダムであるが、正面から見ると重力式コンクリートダムとのコンバインダムのように見える。
しかしコンクリートダムに見える部分はじつは洪水吐。
赤いゲートとトーチカのような操作室はまるで要塞。
激レアな「フラップゲート」
洪水吐には、ダムではめずらしいクレストフラップゲートを二門装備。


噴射高112m! 日本一高く噴き上がる噴水が目玉。
日本一の大噴水がある。その高さ112m。11月〜4月中旬は休止。
レジャーとしては、イワナ、ニジマスの他、サクラマスまで釣れるとのことで、カヤックフィッシングも可能だが、ダム管理者への申請が必要。
六十里越街道から見おろした月山湖。
高速道路パーキング側から
マークした場所は湖畔駐車場。