水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

忍野八海(山梨県忍野)

おしのはっかい。
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「世界遺産」「天然記念物」「名水百選」トリプルタイトルで、水辺めぐりの聖地に。

忍野八海は、伏流水となった富士山の雪解け水が20年の歳月をかけて湧き上がってできた八つの池の総称。じつはこの一帯は、かつて山むこうにある忍野湖(宇津湖)という沼沢だったことが地層調査などで分かっている。湖周10km超級の山中湖に匹敵する大きな湖だった。
現在、忍野八海として点在する周長数十メートルの小さな池沼群はそんな巨大湖の名残りである。とはいえ、そんな小さな池に「海」とはあまりにもギャップが大きい。「八海」と呼ばれる前は「元八湖」と地元では呼んでいたようだが、「湖」にしてもやはり大仰と言わざるを得ない。
そんなギャップを楽しみつつ、箱庭のような各池は八海めぐりの霊場とされ、一番から八番まである。
土産物店、食事何処、カフェなど、こじんまりとした中に観光施設も充実し、近年は世界遺産の構成要素として登録されたこともあって、外国人観光客が多い。

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こじんまりとしているのに奥深い。

忍野八海は2012年に水辺遍路でいちばん最初に掲載した水辺ですが、以後、4年のあいだに何度も訪れているにもかかわらず、八つの池の全貌がなかなかつかめない奥深さがあります。2016年にマップ作成のための現地取材を行い、ようやく全貌がつかめました。そして八つのうちひとつだけ有料施設内にある「底抜池(そこなしいけ)」は、開門時間を過ぎてもゲートが開かず、またもや未到達のままとなってしまいました。
天然記念物の観光地ですが、池々をつなぐ桂川にはアメリカの元大統領カーター氏もフライロッドを振ったルアー・フライ・エサ釣りエリアも設定されていて釣りをすることもできるのは素晴らしい限り。
また忍野八海のセンターステージともいえる人面魚のいる「中池」や、棒の木材資料館の柵内にある大きな「鯉の池」は、忍野八海を代表する景観要素であるにもかかわらず、なんと八海の八つにはカウントされていません。観光バスが集まる「ますの池」の庭園池、富士湧水の里水族館、忍野八海フィッシングエリアなど、周辺には八海以外の魅力的な水辺も。

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忍野八海の名水のなかで釣りを。

忍野八海のエリア内を流れる桂川では、なんとルアー・フライ、エサ釣りエリアが設定されており、アメリカ元大統領のジミー・カーターもフライロッドを振ったという場所です。また近くには、へらぶなやトラウトの管理釣り場である忍野八海フィッシングエリアもあります。いずれも有料。

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淡水魚博物館のある、さかな公園もおさえたい。
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<写真アーカイブ>
2012年1月撮影
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