水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

富士見池(東京都練馬)

【関の溜 / 関の溜め井 / 富士見池調節池】

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2020年2月の首都圏ネットワークで禁止看板が40枚以上におよぶとのリポートが。

その時は、別の顔。

武蔵関公園のメイン要素となっている池。一見、ボートのりばや島もあって都会のオアシス的な公園池の表情だが、これが驚きの奥深い池だったりする。
もともとは関の溜め井と呼ばれた湧水池として、豊富な地下水に恵まれていたが現在は枯渇し、石神井川に助っ人となってもらい水を引いている。
「関の溜め井」という名から、江戸時代には堰を設けて溜め池としての機能を持たせていたと思われるが、もうひとつの別名「富士見池調節池」。え? 調節池? そう、まったく反対の機能・・石神井川の洪水対策として東京都が整備した初めての掘り込み式調節池という、もうひとつの顔も持っているのだ。
さらには池畔の広場の下には地下式の調節池も従える二段構え。池を訪れた際は、ぜひ地下調節池につながるヒントを探してみてほしい。
池設備としては越流堤と排水ゲートといった調節池アイテムが見どころポイント。IKEカード配布対象池
釣り禁止。

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歴史ある湧水池由来の公園池のように見えて、じつは調節池。そのアカシがこの立派な排水門。洪水収束後に水門を開けて自然流下による排水を行う
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池畔の広場を歩く母子の微笑ましい姿。その下にぽっかりと口を開けているコレこそが・・。

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武蔵関公園 富士見池(2021年撮影)

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武蔵関公園 富士見池(2013年撮影)
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マークした場所はボートのりば。