【かがみがいけ】
なんたる悦楽! 道の駅なのに、野池が前面に
野釣りフリークにとっては、日本最高峰の道の駅といっていいだろう。
アクセス路は二車線の快走ドライブコースだし、道の駅に隣接、というよりも、道の駅が添え物に思えてしまうぐらいに野池が前面に押し出ている。
道の駅にありがちな、ただの公園池にあらず。
全国的に見ても「鏡」の名の付く池は、ひとくせ、ふたくせある。
山池だったり、寺社池だったり、里池の場合もあるが、いずれも女性がらみの伝説が残されていることが多い。
というのも、道の駅側の岸には十和田湖のタツコ像を思わせる金色の女性像が立っているし、池奥の突き出した小高い岬に鳥居と祠(ほこら)が祀られている。また、堰体にも古い小さな祠があった。
女神がこの池に手鏡を落とし、以来、この池を鏡として自分の姿を映していたという池伝説が池名の由来で、池畔の女神像もそういうわけ。
アーチな堰体もさりげなくいい
遊歩道で池を一周してみると分かるが、かなりカッコいい堰体をもっており溜め池であることが分かる。国道が通じる前はひっそりと山あいの隠れ里にあったような野池だったかもしれない。
堰体はアーチ状。なぜアーチなのかは分からない。アーチのアースダムといえば弘法大師(空海)が設計した満濃池が有名。
エメラルドな水の色
クリアからステインの良質な水質は、さすが日本一のブランド米を生み出す魚沼。水もツヤツヤ。
道の駅から池岸に沿って林間遊歩道が整備されており、クルマをおりて一歩踏みだせば気軽にハイキング気分。釣りは全周にわたって入釣ポイントが豊富なだけでなく、ワンドあり馬の背ありと変化が多いのもうれしい。
魚影レポート
初めて訪れた2013年は目視できるブラックバスの魚影も濃く(かなりスレていたけど)、ほかにニジマスも釣れるということだったが、再訪するたびに魚影が薄くなり、2020年は岸のまわりを一周して歩いてみたところ、魚影はおろか、ライズや波紋も含めまったくといっていいほど魚の気配がなかった。
駆除水抜きでもしたのだろうか。それでも釣り人とアヒルは存在感がある。
Google マップ
マークした場所は道の駅