メッツァ。ムーミンバレーパーク。宮沢溜池。
2018年11月、北欧コンセプトの水辺として開業。2019年には世界で二つ目のムーミン・テーマパークにも。
2019年、日本の湖沼でもっともホットな話題といえば宮沢湖だろうか。
日帰り温泉施設もあり、ボート、岸、桟橋から竿を出せるへらぶな・わかさぎの管理釣り場として長く愛されてきた宮沢湖であるが、2016年春に池周辺が完全に閉鎖されていて驚いた。この年、年の瀬もおしせまった12月の記者発表で明らかにされたのは、北欧の森をテーマとした公園ゾーンが2018年に、世界では二番目となるムーミンのテーマパークが2019年に宮沢湖畔に誕生するというものだった。
もともとは「宮沢溜池」という名で、名栗川から取水した水を貯水し、入間第二用水路を通じて農地に配していた。その後、西武グループがレクリエーション施設として利用し、一部はゴルフ場に送る水として利用されているようである。
過去には、水といっしょに魚も流出し、湖底から拳銃が見つかって騒ぎとなった1996年の「底抜け」事件や、バサー四名が2012年に警察に検挙されるなど、いろいろあった宮沢湖も、さわやかな北欧の空気をまとった人気観光地に生まれ変わっていくのだろう。
2019年1月の再訪では、予想はしていたがその変貌ぶりに驚いた。釣り人ぐらいしか訪れなかった池にむかって、多くの若者や家族連れが押し寄せている。駐車場は事前予約をしたら2,500円もした。池の入口から県道も入場待ちの渋滞。
本格的な木製のカヌーが湖面に浮かび、寝椅子でくつろぐカップルたち。寒風にたえて浮子を見つめる釣り師のボートが並んでいた時代とは隔世の感。宮沢溜池は間違いなく2019年、もっともホットな溜め池にのし上がった。
夜のイルミネーションイベントまでいたかったが、撮影について三脚や自撮り棒の使用禁止などルールが厳しく、あまりの人の多さに家族も帰りたそうな顔をしていたこともあって、1時間そこそこで池をあとにした。
飯能市には、こことは別に「ムーミン谷」をイメージした水辺がある「あけぼの子どもの森」もある。


















マークした場所は駐車場。