水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,550湖

上杉池(大阪府豊能)

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池の南方に、趣味が高じた私設15インチゲージの桜谷軽便鉄道が。

上杉池は、今は国道となっている能勢街道の峠の上にたたずむ池である。県境にもなっている峠の向こう側は「にほんの里100選」に選ばれた黒川エリア。大阪府側にある上杉池が潤す一帯も宅地開発の波からかろうじて免れた里山の景観が残る。
池から妙見山の山頂に向かってのびている尾根が上杉尾根という名前で、江戸時代に大流行した妙見詣での登山道があったようだ。池はこの尾根の起点に位置するので、池の名の由来との関連が考えられる。
池のインレット側には鳥居が立っているが、妙見参道の古道の入口を示すものであろうか。
現在の国道は池よりかなり低いところを通っており、池を見るためにはクルマから降りて堤を駆け上る必要があるが駐車スペースがない。
池の半周ほどに堤がめぐらされているが、旧街道はこの上を通っていたようだ。江戸時代には、ため池の堤を踏み固めて補強するために、堤の上に桜の木を植えて花見客を呼んだという話は聞いたことがあるが、堤の補強と妙見山の物見遊山を組み合わせた施策ではなかったのかとも妄想してしまう。
現在の上杉池はフェンスがめぐらされ、立入禁止、釣り禁止の看板もあるが、江戸時代的な発想をすれば、池を釣りの名所にして釣り人に土手を踏み固めさせたところだろう。
堤を歩くと草に埋もれるように江戸時代のものと思われる古い石碑があった。「蓮領池」という文字が含まれているようにも見えるが、他にも文字があり、池名と関係するのかは分からない。

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桜谷軽便鉄道

池と別れ、国道を少し下って行くと桜谷軽便鉄道(さくらだにけいべんてつどう)があった。
これは一個人の趣味が高じて自宅の庭に自作した15インチゲージのミニ鉄道だが、その後、敷地や線路、設備などを拡張し、月に一度は一般の人にも開放しているというから、なんとも豪胆な話である。
体験運転やファン有志らによる免許制度もあり、熱い。毎月第一日曜日に一般も参加できる。

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上杉池の周辺マップver.1.1


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上杉池の堤にあった石碑


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池の堤から見おろした国道。鳥居も見えるが古参道の入口か。


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峠の上の池らしい味わいがある





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桜谷軽便鉄道南山線の全景。
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国道沿いにある桜谷軽便鉄道の入口。表示が小さいので見落とし注意。

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