【とら堤公園。とら池】
それはイジメではなく殺人です。
池名を冠したとら堤公園として親水公園化され、水上デッキ(現地案内板では「水上遊歩道」と記載)、あずまや、駐車場が整備。
管理者は、神林村役場とともに「とら堤愛好会」なる団体が連名となっている。いわば池のファンクラブ。地元だけでなく、県外にも情報発信するなどファンの裾野を広げてくれたらおもしろそう。
江戸時代にはすでに農業用溜め池として開発されていたと思われるが、養魚池としても利用されていた時期もあるとのことで、昔は「とら池」と呼ばれていたようだ。
「とら」の名の由来は、苛烈な姑のイジメで池に身をなげた「とら」さんという働き者の娘にまつわる。
愛好会が作った公園案内板には、この伝説を記してびっしりと文字で埋まっている。嫁姑のイジメならよくあるタイプの伝説だと侮って読んでいたら、ちょっと姑のイジメが尋常じゃない。
明確で強固で計画的な殺意を持っている。イジメではなく、殺人である。ご飯を炊く釜の中に執拗に針を入れるなど、怖すぎる。
そして、看板に記された話の中段あたりで、あっけにとられた。どんでん返しまで用意されたストーリー。
アプローチ路は国道分岐からフラットダートで池畔駐車場まで700m。国道からアプローチ路入口は見落としやすいが小さな案内標識がある。
マークした場所は駐車場。