水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,850湖

蔦沼(青森県十和田)

蔦の七沼。

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朝焼けで赤一色になる蔦池の紅葉は、JRをはじめ秋の観光ポスター指定席。新聞、テレビでも毎年、季節のたよりとして紹介される。JRポスターをもとに絵にしてみた。

青森屈指の紅葉写真スポットで国立公園。なのに釣りも。

青森市街地から見ると八甲田山の巨大なボリュームに圧倒される。岩木山が山頂に向かってすっと引き絞られていく洗練で目を奪うとすれば、八甲田は巨大な台地がそのまま1500mの高さまで持ち上がったような量感で東西の好対照をなす。
何にでも醤油をかける濃い味好き、炭酸飲料の一世帯あたりの消費量は全国の自治体で1位を守りつづけ、はたまたインスタントラーメン消費量まで1位、その因果なのか県別の平均寿命の低さでは他を寄せ付けず独走する。
生まれてからずっと青森市で暮らしてきた人に、ちょっと塩分の摂り過ぎでは? と訊ねたことがあるが、即座に「気にしたことない」と返ってきて、あまりの潔さに感心したことがある。
そんな青森市民の達観した生きざまは、この東西二つのあまりに対照的な山を、毎日見てきたことと無関係でもないのかなと思う。

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八甲田山は八つの火山をのせた山群の呼び名であり、この八つとは別に南八甲田の八山も加えなければならない。過去には日本では最悪の200名を越える死者をだした山岳遭難も起こった。映画にもなっている。
北にも南にも同じ名の赤倉岳があって紛らわしいが、南の赤倉岳が噴火した際に生まれた天然湖が蔦沼である。
紅葉の季節、朝焼けした蔦沼の神々しい姿がは、観光ポスターや新聞・テレビの季節のたよりの定番スポットで、年に数回しかないチャンスを求めて夜も暗いうちから三脚を立てて待つカメラマンが、多いときは百人を越えるともいう。

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蔦池は400mほど遊歩道を歩いてアプローチするが、起点となるのは湯治場として千年の歴史をもつ蔦温泉。登山拠点として無料駐車場、公衆トイレもある。
蔦沼は七人兄弟で、蔦の七沼とも呼ばれる。七つのうち赤沼だけは少し離れているが、六つは「沼めぐりの小径」という周回遊歩道で結ばれ、蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼の順に一周すると3.2km、95分の歩程となる。
さて驚いたことに入漁料が必要ではあるが、ここ蔦沼ではイワナ、ヒメマス、鯉が生息し陸っぱりの釣りが楽しめる。ただし9/1〜10/10は禁漁期。10月の解禁後、湖面を染める朝焼けの紅葉という眼福に恵まれるかもしれない。

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釣り案内の看板。
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右は蔦沼。左が菅沼。


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沼めぐり入口とコースマップ。むこうには八甲田山。


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駐車場。左側に見えるのは公衆トイレ。

八甲田山 特別愛蔵版 [DVD]

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マークした場所は蔦温泉の駐車場。