わさぼたいせきじょう。道の駅・宙ドーム神岡。
「堆積場」という名の特殊な池。
ニュートリノの観測で有名なカミオカンデがある神岡町は、歴史ある鉱山の町。
町を貫く国道沿いには道の駅があり、その背後の裏山の上に大きな池が広がっている。初めてここを訪れたときは、池へのアクセス路が通行止め。二度目には激しい夕立に遭い、個人的にはなかなか縁遠かった池であるが、長らく名も分からず閉口していたところ、コメント欄に情報を寄せていただくなどして水辺熱を持続させ、三度目の訪問でやっと全貌をつかむことができた。
「和佐保堆積場」という、およそ池らしからぬ名からも分かるように、貯水を目的としない特殊なダムで鉱滓ダム(こうさいだむ)というジャンルの中では、国内代表事例のひとつのようだ。
当ブログでこれまでに「沈殿池」という名称で、有毒物質を排水から分離沈殿させる目的の池をいくつか紹介してきたが、ここでいう堆積場は、沈殿池とほぼ同義と考えてよさそうである。また、沈殿池を形成するための人工構造物を鉱滓ダム、またはテーリングダムと呼ぶ。


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マークした場所は道の駅。