水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

津軽白神湖(青森県西目屋)

津軽ダム。
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12月から2月ごろまで水没ダムが現れる。

津軽ダムは世界遺産の白神山地を水源とする岩木川を堰いた人造湖。もともと県営の目屋ダム(深山ダム)とその貯水池である深山湖があった。目屋ダムも50mクラスの重力コンクリート式ダムでかなり立派なものだが、その直下に覆いかぶさらんばかりの新ダムが2016年に完成したことで水没した。
新しい国直轄ダムは第二目屋ダムという名を経て津軽ダムに。まさに津軽地方を代表する河川とダム。津軽白神湖という貯水池名もスケール感があっていいが、目屋ダム時代の貯水池名である深山湖の名は引き継がれなかった。
2018年1月現在は減水しており、古い目屋ダムの天端が湖面に姿を現している。2月まで見られるという。
真っ白に雪化粧した津軽ダムと合わせて、いつか見てみたいものだ。

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水没ダムノ図


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ダム資料館と津軽白神湖

水陸両用バスで観光名所に。グッドデザイン賞も。

2017年から水陸両用バスが運行され新たな観光名所になった。運行期間は4月30日から10月31日まで。
国直轄ダムとしては初となるグッドデザイン賞受賞
グッドデザイン賞に関しては、ダム本体としては2013年の丹生川ダム(岐阜県高山)、ダム下公園として2006年に南相木ダム(長野県南相木)の「ウズマクヒロバ」、ちょっと変わったものでは白木溜池堰堤(大分県竹田)の鴫田駐車場が2011年に受賞している。
堰体横にきれいに整備された駐車場と資料館。インレット側にも駐車場がある。
レジャーに関しては、動力船以外のボート、カヤックは公認されている。(ダム湖内に一部規制区域あり)
釣りもできるが遊漁券が必要。魚種はダム前後の河川も含めてヤマメ、アブラハヤ、アユなど。

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インレット側は古い橋や道路が不思議な景観を形成
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駐車場と案内板


マークした場所はダム資料館と駐車場。