道路のはす向かいには、かなり大きな工場がある。池の流れ込み側に大工場があれば、あぶくを浮かべた淀んだ水が思い浮かべるのは昭和の話。
「ハイテクと自然との調和をめざすモデル工場」を標榜するいかにもISO14001な感じの洗練された工場だけあって、池の水には艶があり、アシに囲まれた岸が園地のような趣きさえ漂わせている。
さてこの工場、何を生産しているのかというと、ブッククロスと通帳用クロス、壁紙。ここで作られたものを知らないうちに長年、使っていたなんてこともありそうだ。
池は農業用の溜め池であろう。インレット側が国道に面していて、のびやかな草地が広がるが、ゲートには立入禁止看板。近づいてみたかっただけに残念。