水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

簀子橋堆積場(栃木県日光)

すのこばしたいせきじょう。足尾銅山。

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周囲の山の高さからも、かなりの堤高をもつダムであることがうかがえる。

足尾銅山エリアで今なお管理がつづけられている鉱滓ダム。鉱毒を沈殿させるという目的からすれば、閉山して長い時間が経過した今もなお現役稼働しているダムといえようか。周辺には満杯になってダムとしての役割を終えて埋められた池跡が多数ある。
堰体近くに取水設備らしきものが見えるが、有害物質を沈殿させたあとの上澄みだけを地下導水路で渋川に排水する構造。
足尾へと通じているわたらせ渓谷線の通洞駅のすぐかたわらにダムへのアプローチ路入口があるが、徒歩も含めて進入禁止。
東側の尾根からダムを見下ろせるというが、明確な登山路はなくハードルはやや高め。
町には足尾銅山の施設跡や資料館があるので歴史散歩ができる。
訪れたときは、ちょうど、わたらせ渓谷線にトロッコ列車がやって来た。この列車、11月は紅葉で人気があり夜間の沿線紅葉ライトアップもある。

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わたらせ渓谷線のトロッコ列車。
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ダムへのアプローチ路入口。


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隣にも小さなダムが見える。


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足尾銅山跡地。円形の選鉱池などの設備跡も見える。