水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

新保川ダム(新潟県佐渡)

しんぼがわだむ。
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佐渡の行政中枢の市街地からいっきに1000メートル近くまで駆けのぼる大佐渡スカイラインの起点に位置するダム。
佐渡市役所からわずか5kmという距離で、大佐渡の雄大さな自然に囲まれた湖の表情に出会えるだけでなく、道沿いには涼しい木陰が多いので、酷暑ドライブでの避暑スポットとしても助かった。もちろんそのまま大佐渡スカイラインを上っていけば二つの駐車場があり、展望、涼味ともに言うことなし。
ダム下流には官公庁を含む佐渡中心街があることから、このダムの洪水調節機能は役割は軽くない。新保川ではおよそ30年に一度で洪水が起きている。
ダムは一度、嵩上げ工事が行われた重力式コンクリートダムだが、貯水池の方はかなり堆砂が進んでおり堰体わきまで底が見える状態だった。
堰体横の岸は浅瀬でアシの湿地帯になっている。

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雄大ではあるが堆砂がかなり進行している。


このため二度目の嵩上げ工事が予定されているといい、バージョンアップされるダムには新たに上水道の供給機能も加味されるようだ。
ダムの上流で本流と支流に分かれるが渓相もよく、ヤマメ、イワナが釣れる。
ダムサイトに駐車スペースがあるほか、ダム横にゆずろ公園の駐車場入口がある。
佐渡では2018年現在、三つしかないダムカード発行ダム。ただし受け取りは大野川ダム管理所となる。

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堰体。


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ダムサイト駐車スペース(左)と、ゆずろ公園の駐車場(右)


マークした場所は、ゆずろ公園の駐車場。