水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

岡成池(鳥取県米子)

【おかなりいけ / 岡成堤】

堤の下800mのところにある尾高城を外敵から守る堀として三日三晩で造られたという伝承は史実ではなく、室町時代に造られた溜め池というのがおこり。
尾高を包摂する米子の町を見守ってきた地域の歴史そのものの溜め池として今も大切にされており、毎年、農閑期に入ると水を抜き、池に栓をして水を溜めはじめる際には「直らえ」というお祝いを行なう風習が守られているそうだ。
ただ江戸時代享保年間に決壊したこともあり、尾高村を直撃。74名もの犠牲者を出したが、悲劇にめげず修復された。
戦前の昭和時代に底樋を含めた大がかりな改修工事が行われ補強されたものの、平成になって再び漏水が激しくなったため2010年にも大規模改修が行われている。
満水の風のない日には、逆さ大山を湖面に映じる。まさに地域の宝のような池。
池畔に岡成展望駐車場あり。アプローチ路は二車線。
釣り禁止。




左は地場産の天然水。右はサントリーの「天然水」の大山バージョン。


駐車場、アクセス路と案内板


マークした場所は岡成展望駐車場。