魚津といえば富山湾に浮かぶ蜃気楼で有名な町。
立山の山裾の一角に越中三大山城のひとつ、松倉城址がある。このお城のことを知ったのは、城址の下にある角川ダムに行った際に、シンプルながらも魅力的な案内板に出会ったからだった。
これだけの山城であれば生活や馬のためにかなりの水が必要だったはず。城の案内板は二種類あるが、いずれも双子池という池が記載されている。
その後の予備調査で、一帯の地名が「小菅沼」で、さらに魚津市のため池ハザードマップに「小菅沼(双子池)」の名で記載されていることも分かった。
池の下には棚田が広がっており、農業用水の水源になっていて不思議はないが、双子池の名のとおりであれば、小尾根をはさんだV字形の池はどこかで区切れ目があるはず。さらに人工の堤がどこかは航空写真を見てもまったく分からないし、できれば取水設備も確かめたい。
そんな思いで現地に乗り込んだものの、とにかく道が狭く駐車スペースがない。
そればかりか、池へのアプローチポイントでは黒煙を上げて重機が何かの工事をやっている。池の改修工事か、水路の改修か。いずれにしても近づけない。
せめて山側から池の姿を見下ろせないかと、ぐるっと走ってみたが木々に阻まれて眺望は得られなかった。
道を2kmほど進み、山頂近くのどんづまりまで行くと松倉城址の駐車場があったが、途中、池にアプローチできそうな枝道は見あたらなかった。
工事完了を待って、棚田のある下側から再アタックするしかなさそうだ。
マークした場所はアプローチ踏路入口。