水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

錦沼(北海道足寄)

北海道三大秘湖のオンネトー湖への流れ込みを500mほど遡ったところに、まっすぐ天を突く原生林に囲まれてオレンジ色の水をたたえる摩訶不思議な池。
ほんとうのところ水はわりと無色に近いのだが、池底や河床に沈澱した褐鉄鉱の色が独特の色を放っている。いってみれば錆びた鉄分がカーペットのように池の底に敷き詰められている感じだ。
初夏にはシャクナゲ、ミズバショウが咲き、秋には紅葉に囲まれオレンジ一色になる。
ブルー系の水をたたえるオンネトー湖とレッド系の錦沼が近所に並んでいるのは奇跡。オンネトー湖の水の色が五色に変化するというのも、錦沼からの水が流れ込んでいることと無関係ではないだろう。
池はほぼ道道オンネトー線沿いにあるので、20mほど歩けば池畔に立つことができるが、駐車場がない。オンネトー湖側か雌阿寒温泉に駐車場があるが、距離はいずれも1km弱。


岸はなだからな連続性をもち、池は全体的に浅い


マークした場所は温泉横の登山者用駐車場。トイレあり。