子眉嶺神社(こびみねじんじゃ)境内にある霊池。
同神社に祀られている神様はなんと馬!
馬を祀った神社は日本唯一だとか。もっとも馬そのものが神様になったわけではなく、祀られているのは馬と密通した姫が産んだ馬顔の男だったとか、馬のように荒々しく巨根の神様だったとか、そんな神話や伝説が関係しているみたい。
馬つながりで現代ではクルマのお祓いで霊験あらたかな神様でもある。
鏡ヶ池は「子眉嶺神社七不思議」のうち、どんな旱魃でも水が涸れぬこと、片葉のアシが生えていること、の二不思議を擁している。
ここに祀られている馬を愛でた姫君にまつわる悲恋伝説は何とも奇妙だ。
愛馬ととても仲のよかった姫がお偉いさんとの婚約が決まり、突如、懐妊。平安時代なので婚前交渉があってもおかしくはないのだが、なぜか愛していた馬との密通を疑われ流罪に。流れ着いた先で産み落とした赤ちゃんは、なんとすごい馬顔。
姫にショックを与えぬよう、この池の水面ごしに赤ちゃんの顔を見せたというが、それでも姫は病気になって死んでしまった。これが鏡ヶ池の名の由来・・比較的類型化されたパターンや登場人物が多い池伝説にあって、他の追随を許さぬ独自性がある。
マークした場所は鏡ヶ池のある子眉嶺神社の駐車場。トイレあり。なおGoogleマップで東側に鏡ヶ池とあるのは大作溜池の間違いか(2021年時点)。2022年のマップからは表記自体が消されているようだ。