船形山山麓の湖沼群のひとつ。
南東側山麓の拠点となる旗坂野営場駐車場から舗装県道を南に1.4km下ると、同野営場を登山口とする遊歩道終点との合流ポイントがあり、近くに大沼という池があるとのことである。
手がかりとしたのは旗坂野営場に設置されていたハイキング路の案内板。
これによれば小荒沢橋のすぐ上に遊歩道入口があるはずで、航空写真でみると大沼らしき池までの直線距離は600mほど。県道から少し入ったところに複数の駐車車両も確認できるので、ここがハイカーや釣り人の駐車場だろうか。
このページで紹介している池は、小荒沢橋を400mほど下った県道沿いで見かけた。さわやかな高原の池塘の雰囲気をもつが、湖面は太陽の光を吸い取って黒みがかり、浮き草が一面に漂う。水が黒いのではなく、浅い湖底が黒土なのだろうか。黒っぽく見える水をたたえる池は、全国各地でたまに出会う。
池面をのぞいていると、ときどき、つつっと波紋が浮き葉を揺らす。目をこらしてもよく分からず、望遠レンズで波紋のあたりに照準を合わすと、黒くてずんぐりした5〜10センチほどの魚が複数いる。
ちょっと見たことのない魚だ。フナのようにも見えるが黒すぎるような気もするし、モツゴ系だろうか。
このあたりの連峰にある池では、20kmほど離れているものの若畑沼というテツギョ生息池がある。よもやテツギョか、と色めきたったが、体色はともかくヒレは長くはないようだ。
釣って確認してみたいところだが、浮き草が邪魔な上に警戒心がかなり強そうな魚だった。
マークした場所は、旗坂野営場の駐車場。Googleマップには当該の池は掲載されていない。航空写真に切り替えると池が確認できる。