下北半島の基部、陸奥湾側にある沼。
「みこぬま」と呼びたいところだが「いたこぬま」と呼ぶ。恐山のイタコとの関連だろう。昭和になってからの名らしく、明治時代には「盛沼」だった。
天然湖沼と思われるが、太平洋側の鷹架沼などの汽水湖群(※現在は淡水化)と違って、海水が流入するような明確な流出河川や水路が見あたらない。左右の沼と通水しており、特に北側の小さな沼が排水路と思われるが、水路の先が明瞭ではない。
明治時代にこの沼と鷹架沼の間の5kmほどを水路でつなぎ、陸奥湾と太平洋を結ぶ運河にする案もとりざたされたようだ。
現在は風力発電所の基地内に取り込まれており、立ち入ることはできなかった。
左右にひとつずつ衛星池ががあるが、名は分からない。