【かすがぬま / 果沼 / 八ッ沼】
七不思議伝説が伝わる悲劇の池
八ッ沼城本丸を構えた標高286メートルの楯ノ山の山裾にある池。
「八ッ沼」は春日沼や近くの長沼など一帯の池群を指すものと思われるが、単体の名としては春日沼となる。果沼(はてぬま)の別名が秘める伝説も悲しい。同名の溜め池が同じ山形県内にある。
夜に一人で歩く? 弥生姫像
春日沼は陰謀によって攻め落とされた八ッ沼城の姫(弥生姫)が入水した地とされる。陰謀の原因となったのは弥生姫の婚姻をめぐる嫉妬とされる。
「果沼(はてぬま)」の別名は、弥生姫がこの沼で「果てた」ことに由来するそう。
池の北側には水面上に弥生姫の像が立っており、この像がひとり湖面を歩くという怪奇伝説も。エビぞった裸婦像が湖面に立つ姿は、異質なオーラがハンパではない。なぜこのような像になったのか知りたい。
湖面に不思議と落ち葉がない?
湖面の氷が赤く染まるとか、湖面に不思議と落ち葉がないというのも、七不思議のなかに入っている。
そういえば、同じ山形県内にある玉虫沼では毎年5月20日の黎明に、この池で謎の死を遂げた美しき女中が水面を掃き清める姿が現れるという。また、湖面に落ち葉がないのは米屋の娘が夜中に掃いているからという池伝説がある池が、九州の天草諸島にあった。
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意外に深くヘラブナも
最大水深12mの春日沼には、ヘラブナをはじめ、コイ、マブナ、ナマズなどが生息。
2013年に訪れたとき、へらぶな釣り用らしき桟橋が朽ちながらも残っていたので、いつか竿を出したいと思い2016年春に実現。
しかしこの日は晴れているのに、ずっと雨が降っていて・・ふつうのお天気雨と違い、強く降ったり弱まったりしながらも雨はやまず、それでも空を見上げるとぴかーっと晴れている。一時的なお天気雨なら経験ありますが、ずっとその状態だと、いったいどこから雨粒が落ちてくるのか何度も空を見上げた。
そんな不思議な体験でしたが、水神さまの後ろで竿を出したのがいけなかったのかなあなどと思いながら、おまけに風が右から左から前から後ろから、かと思ったら、ぴたっと止んだり。
とにかく状況がはちゃめちゃで、けっきょく釣りらしい釣りにならず、小一時間で納竿に。それでも、でっぷり太ったワカサギが三尾釣れた。
一方、風裏の浅場で竿を出していた方は状況の変化にも慣れているのか、動じることなく淡々と釣りをつづけ、私が道具を片付けているときに良型の一枚を釣りあげていた。
Googleマップ
マークした場所が駐車場。