五剣山の山腹、それも下腹の方にある八栗ケーブルカーの駅前に、お伴をするように源氏池がある。池にせり出すように軒を出している食堂。池の向こうには屋島が見える。なんでもない溜め池だが、少年時代から親しんだ池だだけに、八栗ケーブルカーと屋島にはさまれた光景は、いつ来ても心に迫る。
新婚旅行でもオートバイで訪れた。以下は、オートバイ雑誌に掲載されたツーリングレポートから。
中学時代の新郎が、休日に自転車でローリングしていたという道を案内してもらった。
距離にして30キロちょっと。バイクなら1時間とかからないコースだが、海あり、島あり、みかん畑ありで、もう涙が出そうな、いい道! おまけにワイディングとしても第1級。
午後は、これも新郎の昔からの遊び場である八栗山麓の源氏池で釣りをする。ブラックバスやブルーギルがうじゃうじゃいるのには驚き。新郎は見える魚を釣る、いやしい作戦に徹していたが、あわせがうまくいかず何度も歯がみをして悔しがっている。夕方までにかろうじて一匹を上げ、
「馬鹿なやつだ」
と魚に語りかけているが、あの満足そうな表情、どちらが馬鹿なのか。
この日は日暮れを屋島で見たあと"やしま第一健康ランド"へ。
マークした場所は、源氏池の池畔にある駐車場。