ちにしべつこ。
国土地理院地図に湖名が記載された秘湖
知西別岳から海に向かってのびた尾根が知西別川へと落ち込む標高220〜230mの踊り場にできた天然湖沼が知西別湖。また、知床半島では7つしかない地理院地図に名称が記載された湖沼でもあり、唯一のニジマス生息湖でもある。
アクセス路はなく3kmほど徒歩での川の遡上と滝登りが必要。
標高325mと標高405mにも別の無名湖沼がある。
知西別湖の地形と形態
流れ込みは、知西別405沼(仮称)
地すべりの滑落崖下の頭部に沿って細長い形状をしており、断層湖と思われる。
知西別325沼(仮称)
知西別湖への直接の流入はなさそう。写真では少し分かりにくいが高低差は100mもある。
天頂山ごしに羅臼湖を見おろす
とてもおもしろいアングルの写真だが、羅臼湖の左側に半島のようにのびる尾根の下にあるはずの知西別湖と知西別沼群は雲海に飲まれていて見えない。
羅臼湖から知西別川を経て海へと見おろす
ニジマスが生息し釣り人も
知西別湖では過去にニジマスが放流されたとの報告があり、大型化したニジマスを狙ってボートを担ぎ上げる猛者もいたとか。
知床の湖沼で外来魚のニジマスを放流など、世界遺産となった今ではありえない話である。
知西別湖へのアクセス
車道の終点に駐車スペースがある。
そこからは川伝いに徒歩で3kmほど遡上し、知西別湖の北側まで行くと流出口の滝がある。この滝を登って行くのが一般的なルートとのこと。
マップ
池さんぽマップ
Googleマップ
マークした場所は駐車スペース。