水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

硫黄山第一火口1345池(仮称)(北海道羅臼)


これぞ知床半島湖沼群で一番高い場所にある池?

知床半島にある95前後の天然湖沼*1のうち、一番高いところにあるのは標高1,315mの二ツ池とするのが、これまでの一般的な見解だった。
しかし知床硫黄山(1,562)の第一火口内に三つの池が地理院地図に記載されており、そのうち溶岩ドームのナマコ山(1,441m)に接した池は標高1.345mほどのところにあることが分かった。
これらの池は航空写真でも湛水していることが確認できた。深さから一時的な水たまりではなさそうだ。小さな火口跡と思われる。

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キャンプ指定地が隣接

硫黄山第一火口1345池の東250mの火口原には、登山者用のキャンプ指定地が設けられており、熊対策のフードコンテナや雪渓を利用した水場がある。
少し藪漕ぎすれば池に到達することができそうな気もするが現地に行ってみないと分からない。空撮なら確実に池の姿をおさえられそうだ。


 

Googleマップ

*1:「知床半島の湖沼」(伊藤正博 / 2011)に掲載された61湖に加え、掲載61湖以外に2023年の国土地理院地図に記載された湖沼、および地図記載はないものの筆者・市原千尋が航空写真や空撮写真から湖沼と判断した15湖を加えた数。実際にはまだ未発見の湖沼もありそうに思う。