水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

今池(大阪府松原)

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池の中に建物。よもや水没物件?

大阪のどまんなかにある松原市は面積でいうと摩周湖よりも小さいぐらいの自治体で(摩周湖だと余計にピンとこない?)、申し訳ないけど今までこの市の名前も知らなかった。でも池目線で見ればこの小さい市域に古墳池20と40もの溜め池をもっている。
市の図書館がある田井城今池親水公園は一見、都市化の中に残されたコンクリ護岸のふつうの町池。しかしよく見ると・・池に浮く四角い巨艦? いや建物が池の中に水没?
ぐるりと歩いてみると、この建物は池と接しているというレベルではなく、完全に池の中に立っている。
公共の図書館でよくぞこんな奇抜な設計が通ったものだ。どんな池好きが設計したのだろう。
調べてみると、もともとは池を埋め立てて図書館を建てる前提で設計が公募されたそう。しかし後世のために池のある景色を残したい、と異例の条件外提案をしたマル・アーキテクチャという設計事務所が受注。これはもはや逸話の域。
設計者もすごいが、条件外提案を採用した松原市もすごい。近鉄線の駅周辺も昭和レトロな通りにも思わず喝采。松原、おもしろい。

maruarchi.com

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