日本に「ポリエ湖」はあるのかという妄想
石灰岩台地が長い時間をかけて雨水で溶食されたカルスト地形。
地下水脈によって発達した鍾乳洞が陥没して池になったものをドリーネ池。それが連結して大きくなったものがウバーレ池、と、ここまでは拙著『日本全国 池さんぽ』の筆頭「南大東島のカルスト池群」でも紹介したが、ウバーレがさらに大きくなったポリエ湖には触れていない。なんといっても南大東島全体を湖にするぐらいの規模がないと、ポリエ湖とはいえないのだ。
そんなこともあって、寺山ポリエではポリエ湖の痕跡なりヒントなりがないか、まなざしが熱くなった。近くにはドリーネ池の小松ヶ池もある。
四国カルスト全体では三つのポリエと300ものドリーネ、ウバーレがあるそうだ。
世界一のポリエ湖はスロヴェニアにあるようだが、一時的に水が溜まる雨後出現湖タイプも含めて、日本にポリエ湖は存在するのか?
また、ここ四国カルストの地下には、まだ誰も見たことのない巨大地底湖があってもおかしくないだろう。
新たな妄想テーマ、ここ四国カルストで生まれる。