水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

大池(新潟県上越)

越後と信州の国境をなす関田山脈には、昔からいくつもの峠越えの横断路が二つの国を結び、関田峠を始め、魅力的な峠たちが縦列している。
標高千メートル前後の長い稜線は、信越トレイルという縦走コースにもなっており、峠を次々とハシゴしていく独特の楽しみがある。
この稜線付近から山麓にかけて大小さまざまな池が点在しており、山池好きにはこたえられない一帯となっている。
やっとその全貌をつかむことができてきたので、イラストマップを参考にしていただきたい。
池として国土地理院地図にも表記されているものの、名称の記載はない。周囲長500mクラスなので標高770mの山肩にある池としては、けっこう立派。じつは大池という名の堤高7.6mの農業用ため池だった。アプローチ路および明瞭な水の出入口は見あたらない。
この池をまっすぐ500mほど稜線へ上がると、もうひとつ国土地理院地図に記載された池がある。Googleマップでは「信越トレイル・幻の池」と記載がある池だが、位置的にこの池との通水関係が気になるところだが、微妙に分水嶺を隔てており、まったく他人の池なのかもしれない。


関田山脈の山池めぐりマップ(部分・ver.1.32)2021年9月更新