水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

具志川グスクの池(仮称)(沖縄県具志川)

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沖縄本島最南端の城跡にある不思議な池

具志川城(具志川グスク)は沖縄本島最南端の城址。
断崖絶壁の岬の城跡に立ったとき、東の崖下に深い緑の水をたたえた池が見えた。ただの潮だまりではなく、何となくグスク時代の人の営みと関係ありそうな気がしたので、とりあえず具志川グスクの池という仮称をあてた。
もし人工的に掘られたものでないとすれば、喜屋武崎の海跡池というか、潮だまりというべきか。ただ、周囲の潮だまりと違って、この池の水は深いグリーン。満潮時も波に洗われることなく、池の状態を保っているようだ。
具志川グスクに関する情報は多いが、グスクからすぐ下に見えるこの不思議な池についての言及は見あたらない。
沖縄西方の宮古列島や八重山諸島では、このような海食崖の下に生活用水を担ってきたカー(井戸)や池があるのを、いくつか見てきた。あるいはこの池も真水をたたえたカーのようなものの可能性もあるかと思った。
そしてやっぱり気になるのが、岩から垂れ下がったロープ。人為的に何かに使っているようにも見えるが、私に想像できるのはミソギぐらい。しかしこんなところでミソギをしている人がいたら、それこそ怖い。
いったい何のためのロープで、何に使われている池なのだろう。
考えているうちに、一年以上たってしまった。現在もロープが下がっているのか分からない。

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グスクから見た海


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具志川グスク


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海につながっているという穴。危険防止のため、穴にはフタが付けられていた


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駐車場と案内板


マークした場所に池。航空写真に切り替えると池が確認できる。