最後まで気が抜けない・・どれが日本最南端の池?!
日本最南端の貯水池から少し西に進むと、ベムチ浜の裏手にあたる位置に沈砂池らしき掘り込みタイプの池があった。
琉球石灰岩の石垣護岸やスロープは確認できるが、草木に埋もれて廃墟のような様相。長く湛水はしていなさそう。
草を見ても青々としており、最近は赤土耕土を受け止める沈砂池の役割を果たしている痕跡もない。
近くに新しい貯水池付きの沈砂池ができて役目を終えたのだろうか。
さらに波照間島一周道路を西に進むと、今度は水をたたえた沈砂池が現れた。
GPSで位置を確認すると、先ほど最南端貯水池とした池より若干、南に位置しているようだ。
家に帰ってから精査すると、その差、100m未満。しかし確かにこちらの池の方が南。
ただ、これより南に貯水池はなさそうなので、先の池は「最南端貯水池」で問題あるまい。
この池の水は泥で濁り護岸やスロープにもべったりと土の跡が残っていることから、沈砂池と思われる。
このまま他に池が見つからなければ、「日本最南端の池」はこの沈砂池である可能性が高まった。
すでに「日本最南端の碑」がある位置よりも100mほど南である。しかし、安心するのはまだ早かった。
この池からわずか60m先に、もうひとつ沈砂池が待っていたのだ。どちらがより南にあるのか、「日本最南端の池」はビデオ判定のような微妙な判定に持ち込まれた。