水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

海老名中央公園のせせらぎ池(神奈川県海老名)

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海老名中央公園は海老名駅に隣接し、大型商業施設「ビナウォーク」と一体化したような構造になっており、歩いている人にはショッピングモールの中を抜ける「駅前通り」にしか見えないかもしれない。
それにしてもポップな商業施設の奥に、けっこう大きな五重塔(実際には七重)が見えたときはビックリした。律令時代から国分寺が置かれた歴史ある町なんですよ、ということだが主張が強すぎて、まるで前衛芸術。それでもこの塔は実際のスケールの3分の1程度だそうだ。それなら実物の3倍にして、オブジェではなく商業施設のひとつにしてしまえば、なんて妄想がまた。
両側を商業施設にはさまれた通りの中央に、せせらぎの流れ出しがある。定番の滝ではなく、湧泉タイプで、歩道と水面が連続性のある玉石護岸になっている。人工のせせらぎの末端に池へとつづく。さすがにこの流入池には柵が施されているものの、ほとんどは歩道と地続きなので、子どももうれしそうに駆け寄る。人通りの多い駅前通りの真ん中に、いつでも足を水に浸すことができる水辺があるのは、それだけこの親水護岸の安全性が認められているということだろう。このタイプの池やせせらぎは、都市部でときどき目にするようになった。
公園地下は有料駐車場とのことで、あるいは洪水調節用の地下調整池にでもなっているかとアタリを付けたが、そうでもないようだ。

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全景。手前に池、奥に五重塔が見える
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公園下に地下駐車場あり。