減水すると不死鳥のように現れる「日本初」タイトルをもつ水没ダム
「日本初の多目的ダム」といいたいところであるが、やや微妙な話、沖浦ダムは工事をスタートさせたのが1933年(昭和8年)で、これは確かに日本初。
しかし工事は10年余に及び、そのあいだに広島県の向道ダムが多目的ダムとして先に完成してしまった。
工事に着手しただけで日本初といえるのか、1940年に実際にダムとしての運用がなされた向道ダムをもって日本初というべきか、議論があるかもしれないが、沖浦ダムの方は1988年に下流に誕生した浅瀬石川ダムによって湖底に沈んでしまい、多目的ダムとしての現役を退いている。
それでも毎年、ダム湖の水位が下がる7月から10月にかけて不死鳥のように沖浦ダムが雄姿を現すというから、簡単に日本初の存在感を譲る気配はなさそうである。
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