幾何学と原生との調和ではなく、せめぎ合いのような。
女ヶ沢堤は、仙台と利府にまたがる豊かな県民の森の池群のひとつ。
ひとめぼれスタジアム宮城を中心とした洗練された都市公園と隣接している池で、幾何学的なスタジアムの造形と原生的でワイルドな池との対比がおもしろい。
スタジアムから対岸側になる池左岸には遊歩道や展望広場が設けられており、この道を奥へと進んでいくと県民の森のハイキング路に接続する。
池は二段になっているが、このあたりでは「上池」「下池」というような区別はせず、一括してひとつの名で呼ぶようである。
下の池を横切って立派な遊歩橋がかけられている。はるか下の水面に波紋がたった。望遠レンズでのぞくと鯉だった。
下の池の堰体下には大きな駐車場だが、よほどのイベントでもないと埋まらない臨時駐車場のような感じで、クルマはほとんどなく、オートバイの練習をしている人がいるぐらいだった。
大きな遊歩橋を渡らず、そのまま県民の森の方へと歩いて行くと、上の池にかかるもうひとつの遊歩橋がある。道が少々分かりにくく、案内板を見ながらでも迷ってしまう。
やっと吊り橋にたどりつき、さあ上の池との対面、と思ったら、原生林があまりに深くて水面は見えなかった。(下写真)
この吊り橋を渡ってしばらく歩くと、運動公園の正面入口の方に出る。
展望台を経て大駐車場へと降りていく長い階段沿いにはローラーすべり台が設置されていた。特徴的な形状の展望台は残念ながら施錠され立ち入ることができなかった。
マークした場所は駐車場入口。堰体下にも駐車場がある。