やけべいけ、たっちゃん池。都立狭山公園。
「たっちゃん池」の呼び名もあるミステリースポット。
宅部池は多摩湖堰堤下の一角、都立狭山公園の敷地内にある小さな池。せいぜい多摩湖のワンドのひとつ程度の大きさだ。
水源は多摩湖から流出した湧水で、公園の一部として遊歩道や水上デッキが設けられている。外来魚駆除がたびたび行われているが、違法放流とのイタチごっこのようで、近年までブラックバスの姿が確認されている。
釣りも禁止されているが、ふな、ブラックバスともに釣り人がたえないようだ。
ミステリースポットとされるいわれは、大正時代にさかのぼる。
1925年夏に起きた水難事故で、10歳の泳ぎ達者な少年たっちゃんが池から戻らぬので助けに飛び込んだ青年二人も戻らぬ人に。三人とも後になって池の東北側の水底から見つかったという。
確かに深い池ではあるが流れはなく、不思議なことである。ボーリング用の穴にはまったなどの推測もあるが三人全員が亡くなる原因としては疑問。
夜間、子どものすすり泣きと、白い手が池から出てきて引きずりこもうとするという噂が流布しており、ミステリーツアーを行ったレポートも多々見られる。
狭山公園の駐車場と案内板。
マークした場所が狭山公園駐車場(トイレあり)。