壮絶な神話の古戦場。敗れた姫は体をバラバラに。
名前からしてあやしいと思っていたが、調べてみるととんでもなく古い因縁をもつ池だった。古いも古い、なかば神話レベルである。
初代天皇とされ神話上の人物でもある神武天皇が、名草姫(日本書紀では「名草戸畔」)という反乱軍の女首領を打ち破った古戦場とされるのがこのクモ池。
姫はここで殺され、頭と手足をばらばらに切り離され、それぞれ別の神社に埋葬されている。
そんな場所だけあって、池は何ともいえぬ空気をまとっている。池岸を走る道路は強く屈曲し、堰体はダムスペックを満たしそうな高さがある。とはいっても見た目の迫力とは裏腹に、池岸の一角には市営の温水プール施設と駐車場がある。
池を囲む木々のすぐ向こうは教習所も。開発は進んでもクモ池の迫力は健在。
道路から池をのぞきこむと無数のブラックバスのスクールが。町中の池では最近ではめずらしい。もっとも道路側からの釣りは禁止。堰体側にはバサーが竿を振っていた。
かなりスレているという話は聞いていたが、クルマが通る真横で平然としている群れを見て、なるほどと思った。釣り人も苦戦することだろう。
あまりに暑かったので釣りはせずに温水プールで泳いだ。
マークした場所に温水プール施設。