しんぐういけ。
夏祭りでは着飾った屋形舟が湖面を練り渡る
標高668m。高塚山の頂近くにぽっかり浮かぶ周囲500mの神秘的な池。山の頂上台地という立地にもかかわらず、満々と水をたたえ枯れることがないため、昔は諏訪湖と地下でつながっていると思われてきたようだが、実際には湧水が水源。
池伝説と池祭り
大蛇伝説
池にはいたずらの度が過ぎて村人にこらしめられた大蛇の池伝説があり、荘厳な新宮神社の社が池を見守っている。
この大蛇はこの池を追い出された後、東にある家山の池に逃げて行ったと石碑に記されていたが、家山にはかの野守の池(のもりのいけ)がある。野守の池側にそういった伝説はないか、次回は調べてみたい。
屋台舟と船祭(おふねまつり)
池岸に舟屋があり、大きな木造の舟が二艇。これは夏祭りで使われる屋台舟。
7月最終の土曜日には華やかに飾られた屋台舟が池を練り渡る。
祭り以外の日には、鯉釣り師も訪れるというが、通常、このような池は釣りはできないのがふつうなので、ちょっと変わっている。(写真は2014年春)
池の形態と景観
水源は湧水
周囲長500m、湖面積4haの天然湖。
湖面標高668mで、高塚山から連なる稜線の鞍部に立地し、明瞭な流入河川は見あたらない。
水源は湧水。湧水ポイントは未確認ではあるが、下の2024年のGoogleアースの画像では、池の中央部近くに浮き草のホールがあり、ホール中心直下の湖底に湧水口があるかもしれないと思った。
吐き出し
東側に人工的な流出口が設けられている。
この吐き出しの先は、山の南側斜面を小さな谷沢となって下り、不動川へと流下すると考えられる。
吐き出し口は池の規模に対して小さく、下の写真のようにゴミよけが設けられている。
2014年の新宮池
池周辺の山里
施設・設備
湖畔駐車場とトイレ
左は2014年、右は2024年。ほとんどスペースがないので、上にある広めの駐車場に駐車した方がよさそう。
広めの駐車場
案内板
Googleマップ
マークした場所は駐車場。