円形の農業用調整池。
調整池といっても都市にある防災調整池とはまったく違う。
例えば全長20kmの農業用用水路の場合、ゲートオープンしてから上流側の農地にはほどなく水がやってくるが、流末の農地に届くのは数時間後になるというタイムラグが生じてしまうし、上流側でたくさん水を取ると下流側に流れる量が少なくなるといった不公平が生じてしまう。
このため用水路の中間に調整池を設けて上流側と下流側への配水にタイムラグや水量の不公平が生じないようにしている。
農業用の池としては他に配水池もあるが、それも一種の農業用調整池といえるだろう。
中畑調整池は円形というめずらしい形が目をひいた。2014年に訪れた際は運良くリニューアル工事中の姿を見ることができた。