【たじりのいけ / はこいど】
日本史上最大の攻城戦の舞台となった山城の用水池
山中城は小田原城の西の支城として箱根山中にかまえられた山城。豊臣秀吉による小田原攻めによって半日で二千人もの戦死者を出して陥落した激戦の地でもある。
そんな山中城址にある城の生活用水池を復元したものが田尻の池。その上段に隣接した天水や湧水を貯めておくための池が箱井戸。
城跡は公園化されており、夏には蓮の花のあいだから鯉の泳ぐ姿を見ることができる。ドローンはご遠慮くださいとのこと。
国指定史跡。日本百名城。
水の確保は山城の生命線
防御の池、飲用の池、生活用水の池が揃う
山城の城池には城郭を守る堀としての機能の他、城の生命線となる水の供給源としての役割があった。
三の丸堀の池は防御用、箱井戸という池は飲料水用、田尻の池は生活用水や馬の飲み水だったと考えられている。
田尻の池
生活用水や馬の飲み水用。


箱井戸跡
飲用の水源池。




三の丸堀跡
基本的には空堀であるが一部に湛水していた。じつは水路を通じて田尻の池の水を排水する設計が築城等時からなされていたという。


田尻の池と箱井戸の位置関係
本丸・西の丸からの景観
整備状況がじつに素晴らしい。これで無料とは三島市の文化力。













施設・設備
駐車場とトイレ
駐車場は終日開いているがトイレは夜間閉鎖。


案内板







隣接施設
三島スカイウォークやドラゴンキャッスルが営業。
マップ
現地案内マップ
よく見ると同じ鳥瞰図をベースに背景など各図ごとに改造されており細部が異なる。

