【こやまいけ】
「池」の名をもつものでは日本最大。
周囲が18キロで、池としては日本一の八郎潟調整池に次ぐ大きさを誇る。ただ、八郎潟調整池はもともと塩水の交じる汽水湖を埋め立てた際に、淡水の池として残されたものなので、日本一の「池」と呼ぶにはやや異端の匂いがするのか、現在はウィキペディアなどでも日本一の「池」は湖山池ということに落ち着いているようだ。
ただ、最大水深6.5m、湖周長18km、そして天然由来(潟湖・汽水湖)などの諸スペックを総合すれば、湖山池は「池」ではなく「湖」である。そもそも池名に「湖」の字が入っている。
また、湖周長だけをとれば、20kmもの周囲長をもつ満濃池(香川県)に一歩譲る。何をもって日本一の池とするかは、じつはなかなか難しい。
全国でも湖山池だけ。伝統漁法「石がま」
「石がま」は全国でも類例をみない湖山池の伝統漁法。
石を積み上げた小島を造り、冬場に動きがにぶくなって障害物に隠れているフナなどを棒で石を突いて音を出し、小島の中にある生け簀に追い込む漁法。
へらぶな釣りもできる釣りエリアも設定されているが遊漁料が必要。ほか、ワカサギ、鯉、シラウオにも漁業権が設定されているほか、石がまの近くなど禁漁区も設定されているので注意が必要だ。
湖山池の表情
南岸側
遊歩橋で渡れる青島という島が湖畔公園に取り込まれている。大きすぎる湖山池のどこから見ていいのか迷ったら、二車線道路沿いでアクセス性もよく駐車場、トイレ完備で遊歩橋で渡る青島の頭頂にある展望台からの眺望で湖山池を堪能しやすい南岸側がいいだろう。ページ末のGoogleマップではこの青島公園の駐車場をマークしておいた。
駐車場と案内板
青島
湖山池に浮かぶ島では最大。周囲1.8kmもある。
キャンプ場、遊歩道、展望台あり。桜の名所。
湖山池八景のひとつ。遊歩橋の青島大橋で気軽に渡ることができる。
西岸側
西岸側は数本の流入河川があり、扇状地の田畑が広がる。
流れ込みの一角に湿原を再現した駐車場付きの小公園や、展望所もある。
丘陵が池にせり出した半島部には、防己尾城跡があり駐車場も。
北岸側
山陰本線が走り、宅地、農地、山林が入り混じる。2013年6月訪問時は、風の吹きだまりになっており、尺べらの死骸が大量に打ち上げられていた。
マークした場所は湖山池公園の駐車場。