白金青い池。
十勝岳噴火への防災対応として平成元年に造られたコンクリート製の小堰堤に、いつしか貯まった酸性の水が立ち木を枯らせることになる。
そして2012年、地元の写真家が撮った一枚の写真がにアップル社製OS「マウンテンライオン」の壁紙(ウォールペーパー)として正式採用されたことで、一躍、世界中の賞賛を受ける名所となった。今や道内屈指の景観を誇る美瑛でも、筆頭格の名所として人々を集める白金青い池。
池の水が青く見える原因は、水に溶け込む火山性の金属物質による乱反射と説明されるが、ほんとうのところはよく分かっていないという。
今では毎年11月から3月末まで夜間ライトアップも行われ、厳寒期でもツアーバスがやって来る。
十勝岳噴火、その地道な災害対策がもたらした、まったく想定外の超新星のような人気スポットの出現は、堰堤の計画や施工に携わった真面目な人たちへのプレゼントだろうか。


マークした場所は青い池の駐車場入口(無料)