こわたいけ。
へらぶな、ナマズ、ブラックバス、雷魚、そしてティラピアまでいて釣り公認という魅惑の町ナカ池。
池といっても、現地の看板に明確に「一級河川堂の川の一部」と記されている。そう、まさに池の多くは法律上は川なのである。さらにこの池はかの巨大ロストレイク「巨椋池」の落とし子でもある。宇治川の旧河道(三日月湖)なので天然湖由来といえそうだ。2012年と2013年に豪雨で池が氾濫し、池の間を通る道路が冠水した。
木幡池は、北池、中池、南池の三段で構成されるが、三つの池の水質がそれぞれ劇的に違うのが不思議だった。釣り公認とはいえ漁業権が設定されており、遊漁料を支払うようにとの看板も立つ。
ここはまた、アニメ巡礼の聖池でもある。京都アニメーション作品『境界の彼方』の舞台として木幡池の夜景が美しく描かれている。池や水辺の美しさとは何かを考えるとき、大垣を舞台とした『聲の形』をはじめ、京都アニメーションの作品の視点はいつも強い感銘を受ける。