水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

神内池(香川県高松)

じんないいけ。
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讃岐を代表するため池といえば昔から、満濃太郎(満濃池)、神内次郎(神内池)、三谷三郎(三郎池)という言葉がある。
三郎池を見おろす丘に実家の墓があり、墓参に行くときなど幹線県道沿いにある神内池は何度となく通っていた。
この日も古希を迎えた母と墓参に向かっていたが、「よくないもんも、いっぱいおる」といって池に対して冷淡な母がめずらしくクルマを降りて、いい池だわ、と言ったので驚いた。
全国を渡り歩いた奈良時代の行基もこの一帯をかっこうの霊地として賞賛した。讃岐独特の形状をもつ山と丘をめぐらせ、無数のため池をちりばめた景観はいつ来ても、他では味わえない感慨がわき出てくる。

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