やまがたすいどうすいげんち。山縣水源池。
別荘の庭池に水を引くために造った水源池。
家の近くにありながら、水辺遍路では2600番目にしてようやくの掲載となった。そんなに遅くなったのは、近場ながら存在さえ知らない池だったからである。
調べもので航空写真を見ていたときに、たまたま山腹に円形の不思議な池らしきものを見つけ、探索がてら行ってみようとしたところ、急坂の農道や畑のあぜ道を抜け木々をかいくぐり、ようやく到達できた。
昔は案内板や道らしい道もなく、農家の私有の池だと思い込んでいて、以来、行き方も忘れてしまった。
2014年に再訪してみると、立派な看板が立っていた。2011年に土木遺産に認定されたとのことだった。
この池、なんと明治政府の重鎮である山県有朋が自分の別荘に水を引くために造った水道水源用の池だという。今では立派に歴史遺産といえる風格をそなえている。
2017年に空撮のため再訪したところ、トレイルコースの見どころポイントとして案内標識まで新設されていたので、初めての人でも行きやすくはなっている。ただ池には徒歩でのアクセスとなる。駐車スペースなどはないので、小田原の公共交通やレンタルサイクルなどを利用するといいだろう。
地元の方から、1980年ごろはシジミ採りにこの池に来ていたという衝撃的な話もおしえてもらった。
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【東海道10】箱根宿(神奈川県箱根) - 街道遍路