水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

八幡堤(新潟県佐渡)

やはたつつみ。
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八幡ため池という呼称も見られたが、秋田県や山形県で主流となっている「堤」の名をもつ溜め池は佐渡でも国仲平野にいくつか見られ、文化的に興味深い。
ここ八幡堤は島最大の町である佐和田の市街地辺縁に位置し、南岸側には県立佐渡高校がある。佐和田を代表する溜め池といっていいだろう。
江戸時代も半世紀がたつと佐渡金山の産出量は減少し、代替の収入源としての米増産のため1662年に築造された。
とはいっても池の顔を拝もうにも、堤へのアプローチ路入口を軽トラックが塞いでいて、オートバイでも入ることができなかった。お願いして徒歩で横をすり抜けさせてもらおうかと思ったが、バックで坂を登ろうとエンジンを唸らせて苦戦している様子だったので、あきらめた。よって堰体下からの写真一枚となった。

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